風流人日記

医王整体院 院長のblog

2006-01-01から1年間の記事一覧

手放すことの大切さ

前回のブログの記事で「老い」について考えていた続きの頭で今朝新聞を読んでいたら、「バイクと父の決意」という題でこんなことが書かれていた。島根県の59歳の主婦の方からの投稿だ。「今日でバイクともさよならだ。長いあいだお世話になったよ」。すっ…

中年の”捨てる日々”

年末になると毎年のように同じセリフを繰り返す。「一年って早いですねえ。この間お正月を迎えたと思ったら、もう年末」。挨拶代わりにこんな会話を交わす機会が多い師走。その早さも、歳を追う毎にスピードが増す。2年ほど前に初めて老眼補正の入った眼鏡…

二者択一の危うさ

私たち人間は遺伝子に書き込まれた情報の10%も使っていないといわれていますが、それ以外の活動していない90%の部分の役割はまだよくわかっていないらしいのです。しかし、それは未だ解明できていないだけであって無駄であるとは限らない。たとえ無駄…

便利ということ

近頃どうも気になって仕方ないことがある。サービスがきめ細かく行き届きすぎて、個人がかける手間をすべて奪ってしまおうとしているんじゃないか、ということだ。以前、不便を楽しむというところでカメラのことを書いたが、趣味の世界での一例であるそんな…

心と身体のコミュニケーション

心と身体の関係を「対話」という視点で見てみましょう。普段からだを動かすときは、特に心と身体のやり取りなどということは意識しないと思います。特に意識はしていないけれど、心が脳に働きかけ、身体に動けという指示を出し、それに従って身体は動いてい…

犬のストレッチ

我が家では犬を飼っていますが、その行動を観察していると、いろいろ面白い発見があります。まあ一日のほとんどを寝て過ごす小原庄助さんのような生活ですが(朝酒、朝湯はいたしません)、時々起きて先ずすることはストレッチです。それはそれは気持ち良さ…

「不安」という怪物と「安心」というクスリ

一週間ほど前に重い荷物を持ってしゃがんだ拍子に腰に痛みを感じ、それ以来、寝床から起き上がる時や立ち座りの時の痛みが一向に治まらない、といって来院される。10代の頃、一度同じように重いものを持って腰を痛め、病院へ行くと骨がずれているといわれ…

金メダルとひざ痛

私も若かりし頃、アルペンスキーをやっていました。昨今はスノーボードのほうが人気があったり、観るスポーツとしてはモーグルやジャンプに注目が集まっています。そんな事情もあってか、トリノオリンピックのテレビ放送もアルペン競技は出番が少ないようで…

カラダとの対話

「せんせ〜、すごく力がいりますよねえ。疲れませんか?」よく患者さんに訊かれます。かなり重度の肉体労働にみえるのかもしれない。もちろん私のからだを気遣ってのやさしい労いのお言葉だと、うれしく受け取りますが、実は思っておられるほどの力は使って…

痛みを聴く

お正月のスローな時間の流れも忘れ、気がつけばもう20日。きょうは大寒です。寒さの絶頂期ということですが、これが過ぎると春も近いということでしょう。この頃患者さんと面談していて強く感じることがあります。私の治療室にはさまざまな身体の痛みや悩…