鬼っていうのは西洋にもいるのだろうかと思って調べてみた。
まずは英語ではどういうのか?
demonとかdevilとかいうのは聞いたことがあるが、fiendというのもでてきた。
どれも悪魔とか悪人とか、あまり印象がよろしくない。
fiendにいたっては、残忍なとまで書かれている。
どうも日本の鬼とはイメージがちょっとかけ離れているようだ。
日本語の鬼にもなにか恐ろしい残忍なイメージがあるにはあるが、悪魔とはちょっと違って、鬼ごっこやかくれんぼのような子どもの遊びに気軽に登場する親しみのあるキャラクターでもある。
鬼という字はもともと、姿が見えない意の「隠」の字音「おん」の転ということらしい。
目に見えず実在はしないが、不正を働かないよう戒めのために人の心の中に住んでいるのだろう。
昨今の世の中のいろんな事件をみていると、そんな心の中の鬼の勢力が少し衰えてきたような気がする。
欲深い人間には、鬼のような”恐い存在”が必要なのかもしれない。
「鬼は外」と鬼を追い払うばかりでなく、鬼さんのお怒りの声も聞いてみなければならない。
節分のきょうは、いつになく真面目に世間にもの申してみた。
こういうのを、鬼の空念仏というらしい、、、。