風流人日記

医王整体院 院長のblog

不眠と背中のカンケイ

Ahs3cjqt 「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」「ぐっすり眠れない」とおっしゃる方がとても多いようです。5人に1人が不眠症状を抱えているといわれています。
眠れないとイライラします。眠らないといけないと思うと焦り、ますます眠れなくなりますね。そして脳やからだの休息ができないため、翌朝目覚めても疲れが取れていない。疲れてからだが緊張していると眠れないという悪循環に陥ります。

不眠は多くの要因が絡んでいて、一口にこうすればいいということは言えません。
でも、不眠を訴えておられる方を診ていると、背中がとても硬い人が多いという事実があります。
背中の筋肉が硬く凝ってしまって、背骨の動きが悪くなっているのです。
人は呼吸をするとき、胸やお腹が膨らんだりしぼんだりする動きに合わせて、背骨も波打つように運動しています。
ところが、背骨のひとつひとつの関節が固まって動かないと、呼吸の運動を妨げて、浅い呼吸しかできなくなってしまいます。

また、筋肉が緊張していると、その緊張の情報が常に脳に届きますから、脳がゆっくり休めないということも不眠の原因のひとつです。
だから、寝る前にゆったりとお風呂に入ったり、ストレッチをして緊張している筋肉をほぐしてから休まれると、深い眠りが得られると思います。
つまり筋肉の緊張を取り背骨に弾力をつけると、いい呼吸ができてぐっすり眠れますし、疲れも取れます。

このように呼吸と睡眠は深い関係があります。
前回の「いい呼吸で健康に」のところで書いたように、時々自分で呼吸のチェックをしてみてください。
深い呼吸をしていると、からだのどの部分が凝っているか、動きが悪くなっているかということが分かってきます。

楽な呼吸にまず必要なことは、仙骨(背骨の一番下の骨)とその上の腰椎の5番が柔軟に動くことですが、動きの悪くなったその関節を運動もせずに放っておくと、胸椎や頸椎といった他の関節の動きまで制限されるようになり、なかなか自力ではほぐれなくなってしまいます。
そんな時は、整体で背骨の動きを回復することを試されてはいかがでしょうか。
不眠の原因は、からだの状態以外にも気になることや不安、ストレスなどいろいろあると思いますが、まずはぐっすり眠れるからだを作ることです。楽なからだが楽な呼吸を誘い、深い睡眠を得られるようになります。