風流人日記

医王整体院 院長のblog

カラダを信頼する

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 人は褒められたり信頼されるとイキイキとし元気になるものです。これは子どもも大人も同じです。ちょっと褒められるとよっしゃあ!もう一丁がんばるかあ!と、俄然やる気が出たり。そんな経験ありませんか?

 それと同じようにカラダも信頼していれば、それに応えてがんばってくれるんじゃないでしょうか。昔は良かったとか、なんで言うこと聞かないの、こんなはずじゃなかったと嘆いてばかりいては、カラダもせっかくがんばっているのにやる気をなくしてしまいます。まるでポンコツの中古車のような扱いを受ければ、カラダだって怒ります。きっと大丈夫と信頼し、なかなかやるなあと褒め、それにもうひとつ大事なことは感謝することです。いつもがんばってくれてありがとう、と。これも人間同士の関わり合いと同じですね。感謝されると悪い気はしません。

 実際,医療というものはカラダへの信頼がなければ成り立ちません。どんなに有名な医師が最新の技術を持って手術をしても、よく効く薬で治療をしても、そのあと身体が快復していくのは、本人の中にある「治る力」なのです。それはカラダを信頼すること無しにはありえません。治るためには、治療への期待と同時に、自らの身体そのものと、そこに備わる「心と身体の治癒力」を信頼することが欠かせません。

 ただこの自然治癒力には個人差があります。この差がどこからくるのかは、生まれつきの体力だったり、その時々のコンディションだったり、いろんな考え方があると思いますが、私は「カラダへの信頼」と「感謝の気持ち」が大きな要素ではないかと思うのです。

 カラダを信頼するということは、まさに自分自身を信頼するということです。この世に生まれてくること自体が、奇跡に近いものです。そこには目に見えない、われわれ人間には及びもつかない大きな力が働いています。

自分自身は、そんな大きな力によって生まれ、大きな力を備えて生きているのです。そのことに感謝の念を持ち、偉大な力を備えた自分を信頼することから、治癒力が発揮され、健康が保てるのだと思います。

 どんなに歳をとり身体に変化がでてきても、生きている限りはこの大いなる力によって生かされているのです。一日に一度でも静かな気持ちで自分のからだに意識を向けると、それが「有り難い」まさに「奇跡」だと実感できるのではないでしょうか。

 病気にかかった時に頼りになるのはお医者さんですが、お医者さんに行かなくて済む方法までは教えてくれません。カラダを信頼し感謝するこんな日頃のちょっとした自覚で健康の半分を保てるとしたら、ずいぶん安上がりですね。