いい呼吸で健康に
年が変わり、2月も気がつけば半ば過ぎ。またまた更新をさぼっておりました。
今回は、生まれた時から当たり前すぎてあまり意識したことがない「呼吸」について考えてみたいと思います。
自律神経はさまざまな臓器や器官の機能を、本人の意思とは関係なく調整しています。ふだん意識しないでも寝ている時でも呼吸ができているのは、自律神経が働いているからです。しかし、心臓の動きや胃腸を自分の意志で自由に動かすことはできなくとも、呼吸だけは自分で止めたり大きく吸い込んだりすることができます。これは肋間筋や横隔膜が自律神経と脳神経の二重支配を受けているからです。
人は不安や怒りが生じたり緊張する出来事が起きると交感神経が働き、心臓の拍動が高まり、血圧が上がり呼吸も荒くなります。言ってみれば戦闘モードになるわけです。逆に睡眠中や安心している時はリラックスし、副交感神経が働いて、心臓の鼓動も呼吸もゆっくりになります。
先に書いたとおり、心臓の動きは思うようにはなりませんが、呼吸を自分でコントロールすることによって副交感神経を優位にすることが可能なのです。
人前に出てあがることがあるような時に、深呼吸をすると少し落ち着くという経験がありませんか。これはまさに、呼吸をコントロールすることによって自律神経の安定を図っているわけです。ふだんの生活でもこの呼吸法を取り入れることによって、血圧の安定や動悸を治すばかりでなく、気持ちを落ち着けることもできます。
意識的な呼吸を実践するためには、まず自分の呼吸のリズムをつかむことです。最初は無理に呼吸を長くしたり深くしたりせず、からだの力を抜いて普通に息をしながら、吐く息、吸う息に意識を集中してみます。イスに座ってでも、あお向けに寝た体勢でもかまいません。普段は自分の呼吸をあまり意識することはないと思いますが、他のことを考えず自分の息に注意を払っていると、やがて自然と呼吸が深くなってきます。この自然にというところが大切です。無理にゆっくり深くして、苦しくなってしまっては元も子もありません。
集中するのは難しいことだと思いますが、コツは、呼吸をしながらからだの様子や変化を感じることです。間違えないでくださいね。考えるんじゃなくて感じるんですよ。つまり、「からだの感覚を味わう」ということです。考え始めると意識はあっちこっちに飛びまわりますが、感覚を味わっている間は意識は「いま・ここ」にいます。
無理せず呼吸に集中できるようになれば、今度はできるだけ長く吐くようにします。唇をすぼめるようにして吐くと、少しずつゆっくり長く吐くことができます。息を全部吐ききったつもりでも、けっこうまだ残っていますから、最後まで全部吐き切るつもりでやってみてください。全部吐き切ると、吸うのはそれほど意識しなくても自然に入ってくると思いますから、吸う時はたくさん吸おうとか思わないで自然にまかせてください。
あんまり息を詰めて暮らしていると、たちまち肩が凝ります。そして凝りは背中へ腕へと広がっていきます。
軽い凝りならストレッチやこんな呼吸法で楽になりますが、あんまり凝りがひどくなると、それは整体の力を借りる時です。
整体は痛みをとったり身体のバランスを整える技術ですが、突き詰めていえば、呼吸が深く滑らかになるように誘導していくのです。
自分でどうにもならなくたったら、どうぞいつでもお越しください。
今回は、生まれた時から当たり前すぎてあまり意識したことがない「呼吸」について考えてみたいと思います。
自律神経はさまざまな臓器や器官の機能を、本人の意思とは関係なく調整しています。ふだん意識しないでも寝ている時でも呼吸ができているのは、自律神経が働いているからです。しかし、心臓の動きや胃腸を自分の意志で自由に動かすことはできなくとも、呼吸だけは自分で止めたり大きく吸い込んだりすることができます。これは肋間筋や横隔膜が自律神経と脳神経の二重支配を受けているからです。
人は不安や怒りが生じたり緊張する出来事が起きると交感神経が働き、心臓の拍動が高まり、血圧が上がり呼吸も荒くなります。言ってみれば戦闘モードになるわけです。逆に睡眠中や安心している時はリラックスし、副交感神経が働いて、心臓の鼓動も呼吸もゆっくりになります。
先に書いたとおり、心臓の動きは思うようにはなりませんが、呼吸を自分でコントロールすることによって副交感神経を優位にすることが可能なのです。
人前に出てあがることがあるような時に、深呼吸をすると少し落ち着くという経験がありませんか。これはまさに、呼吸をコントロールすることによって自律神経の安定を図っているわけです。ふだんの生活でもこの呼吸法を取り入れることによって、血圧の安定や動悸を治すばかりでなく、気持ちを落ち着けることもできます。
意識的な呼吸を実践するためには、まず自分の呼吸のリズムをつかむことです。最初は無理に呼吸を長くしたり深くしたりせず、からだの力を抜いて普通に息をしながら、吐く息、吸う息に意識を集中してみます。イスに座ってでも、あお向けに寝た体勢でもかまいません。普段は自分の呼吸をあまり意識することはないと思いますが、他のことを考えず自分の息に注意を払っていると、やがて自然と呼吸が深くなってきます。この自然にというところが大切です。無理にゆっくり深くして、苦しくなってしまっては元も子もありません。
集中するのは難しいことだと思いますが、コツは、呼吸をしながらからだの様子や変化を感じることです。間違えないでくださいね。考えるんじゃなくて感じるんですよ。つまり、「からだの感覚を味わう」ということです。考え始めると意識はあっちこっちに飛びまわりますが、感覚を味わっている間は意識は「いま・ここ」にいます。
無理せず呼吸に集中できるようになれば、今度はできるだけ長く吐くようにします。唇をすぼめるようにして吐くと、少しずつゆっくり長く吐くことができます。息を全部吐ききったつもりでも、けっこうまだ残っていますから、最後まで全部吐き切るつもりでやってみてください。全部吐き切ると、吸うのはそれほど意識しなくても自然に入ってくると思いますから、吸う時はたくさん吸おうとか思わないで自然にまかせてください。
あんまり息を詰めて暮らしていると、たちまち肩が凝ります。そして凝りは背中へ腕へと広がっていきます。
軽い凝りならストレッチやこんな呼吸法で楽になりますが、あんまり凝りがひどくなると、それは整体の力を借りる時です。
整体は痛みをとったり身体のバランスを整える技術ですが、突き詰めていえば、呼吸が深く滑らかになるように誘導していくのです。
自分でどうにもならなくたったら、どうぞいつでもお越しください。