風流人日記

医王整体院 院長のblog

気功体操教室 〜みんなの声〜

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 さて予告どおり、今回は気功体操教室にご参加のみなさんの声を紹介します。

 トップバッターは、この気功体操教室の発起人でもあるTさん。「少しずつだけど、ひざが動くようになってきた。痛くても出来る範囲で動かしたほうがいいことがわかった。気功をしていなかったら、もっと悪くなっていたと思う。あまり体を大事にしすぎないことも必要、今ではちょっと体をいじめるくらいがいいと思っている。便秘のとき、息を吐きながら体の力をゆるめると上手くいく」。

 たくさんのことを気功から学ばれ、実践しておられます。日常生活の随所に気功を取り入れていらっしゃるところがすばらしいと思います。

 毎週みなさんに会うのが楽しみです、とおっしゃるのはYさん。最年長とは思えないパワフルな身のこなし方で、若い人たちもタジタジです。ご主人様の介護で大変な時期が長く続きましたが、しっかりお役目を果たされ、いつも明るい笑顔で、健康に暮らしていらっしゃるYさんは、みんなのお手本です。「カレンダーに毎週木曜日は気功の日の印を入れています。一週でも抜けたらダメです」。 

 ありがとうございます。気持ちよく気功をされるところを拝見して、いつもこちらが元気をいただいています。 

 いつも柔和な笑みで場の雰囲気を柔らかく包んでくださるHさん。「ゆっくり息を吐くと体が緩むことを教えてもらえてよかった。それまでは病院の検査のとき、『力を抜いてください』といわれて、自分では抜いているつもりでも、うまく力を抜けなかった。いつもここで体のことや、どうすれば楽になるかという話が聞けてうれしい」。

 Hさん、いつも私のオヤジギャグを笑っていただいて、感謝しています。(ほんとはウケるかどうかドキドキなのです)

 自ら動くことの大切さに気づいて、整体から気功体操教室に参加されるようになったOさん。

「ここ(この空間)はいいです。ほっとすることができて、カラダがしんどいときでも、ここへ来た後はなぜか楽になっているんです」。

 ありがたいことです。きっとそれは参加してくださるみなさんがいい「気」を持ち寄ってくださっているからだと思います。そんな「場の力」というものが、きっとみなさんの相互の関係、そして一人ひとりの身体の内側の環境をも良くしていくのではないでしょうか。

 

 「力を抜くってムツカシイね」「なかなか、ゆっくりは出来ないね」とおっしゃるNさん。最初来られた時に比べたら、だいぶ力が抜けてきましたよ。ゆったりとしたいいリズムになってきてますよ。

 Nさんのユーモアのお蔭でリラックスさせていただいているのは、私だけでないと思います。ありがとうございます。これからも、ゆっくり楽しくやっていきましょう。

 いつも大事なことをメモに取りながら熱心に通っていただいているFさん。「しなければならないというこだわりがとれて、まあいいか、と思えるようになったことが大きい」。気持ちが楽になる方法を教えてもらってよかったとおっしゃいます。「数年前、いろんなことが重なってとてもしんどい時期があった。ちょうど旅行に行く計画があり、体のことや家のことを考えると行く決心がなかなかつかなかった時に、『大丈夫ですよ。ぜひ行って楽しんで来てください』と背中を押されて行った。結局、何事もなく帰って来れて、しかも気分がとてもすっきりした。思い切って行ってよかったと思った。気持ちの切り替え方を覚えて身も心も楽になれた。疲れることがあっても、回復力がついたし、精神的にいろいろ辛いことがあっても、早く立ち直れるようになった」。

 Fさん、いいお話をありがとうございます。気功を行う中で、自らが持つ自然の力に気づかれたのだと思います。

 次は阿波踊りの名手Hさん。ここへ来るようになって「いろんなことを義務や意地でやっていたことに気づき、そうじゃなくていいんだという考えに変わり、気持ちが楽になった」。私から見ればいつも自然体でいらっしゃるHさんがそう言われるのを聞いて、とてもうれしく思いました。気功そのものが究極の自然体を目指すものですから、その気功の真髄に触れられて、ますます自然で自由な生き方に気づかれたのでしょう。

 「ここに来ると楽になる。学んだことを日々の生活に活かしたい」。そう言いながら、(自称)ラテン系の血が流れるHさんはサンバを踊るように練功十八法を舞うのでした。

 以前から腰痛持ちだったIさんは、「腰が痛いのは骨がどんどんすり減っていくせいで、あまり動かしてはいけないと思っていた」。それが気功体操教室に来るようになり、「痛みのメカニズムを教えてもらって、考えが変わった」「これまで体を動かすのが怖かったが、今では痛みもなくなり、走ることさえできるようになった」と喜んでおられます。「このまま歳をとると、ますます骨が減って動けなくなるのではという不安がなくなりました」と、今ではハツラツとした笑顔を見せていただいています。

 Yさんは「昔から冷え体質だったが、この頃はそれを受け入れ、自分で工夫しながらやっていけるようになった」とおっしゃいます。体質は薬などでムリヤリ変えていくものではありませんね。受け入れ、自分なりの食事や運動などのいい習慣を見つけ出していく、その考え方こそまさに気功的な発想です。自らそれに気づいて実行しておられるところが素晴らしいですね。

 Tさんは気功もさることながら、「皆さんの体験談や、 いろんな考え方を知ることができて、とても参考になる」と、体操の後のティータイムを楽しんでいただいてます。

 私も、こうして皆さんが一人ひとりの違いを認め合い、自分にない部分を吸収し合っておられるところが、とても素晴らしいなあと、感じています。みなさんに感謝です。

 みなさん、うれしい、そしてもったいないお言葉をありがとうございます。とても勉強になり励みにもなります。

 私は、気功でも他のことでも、こうでなければならないという一つの形はないと思っています。それぞれの人が出会い、気づき、学ぶなかで、それをどう受け止め、どう自分で考えて自分の持ち前を発揮していくかが一番たいせつなことだと思っています。

 特に気功は自らの内にある自然に気づき、それが自分の外のすべてと繋がっていることを実感することが目標ですから、いかに思い込みに染まった判断や、様々なしがらみから自由になれるかが大事です。ですから、教室では型にはめるのとは反対のことをしてきたつもりです。

 いつも心に留めておいていただきたいこととして、「無理をしない、力を抜いて、ゆっくり、気持ちよく、体の感覚を味わう」、そしてこれらをまとめて専門用語で「がんばらない」と言います、と冗談まじりに言っています。

 自分が楽なように、気持ちのいいように自由に動くことによって、からだは本来持つ元気を取り戻していきます。

 毎週みなさんといっしょに気功をしていると、ますますそのことが間違いのないことだと実感します。そして、いろいろなお話を伺うにつけ、からだや命の力強さに感銘を受けます。

 そうはいっても日々の生活はしんどいことや苦労の連続です。でもそんな不自由があるからこそ、気功によって自由を味わうことができるのかもしれません。

 ここまで教室を続けてくることができたのは、みなさんのご理解とご協力のお蔭と感謝しています。これからも週一回の気功の時間と場を、ワクワク楽しく過ごしていきたいと願っています。どうぞよろしくお付き合いください。