風流人日記

医王整体院 院長のblog

今年の目標

110222k7_p0986

 梅の花が香り始めた今頃になんですが、今年の目標に「モノを大事にする」ということを付け加えました。できるだけ大事に使い、そして壊れて使えなくなるまで使うということです。

 ところが、たちまち今年の7月に、今まで使っていたテレビがそのままでは見られなくなるという問題が控えています。もうテレビは見ないようにするかとも考えましたが、私自身がそう決めてもサスペンスドラマ大好きの家族は納得しないでしょう。そういう私もこれだけはどうしても見たいという番組ーーー吉本新喜劇ーーーがあります(笑い)。

 使えるテレビをどうして買い替えなければならないのか、いまだに納得がいかないのですが、週に一度の大笑いのためには仕方ありません。

 省エネのテレビやエアコンを買うとエコポイントが付くということですが、これもなにかだまされているような不思議な話です。まだ十分使える今のものを捨ててまで、いくら省エネとは言え、新しいものに買い替えるのは、とてもエコとは思えないのですが、、、。

 物質的な豊かさに代わって心の時代などといわれて久しいわけですが、人々(もちろん私も含めて)は、なかなかモノへの執着から逃れることができないようです。作る側も、次々と消費者の購買欲を煽るように新型だエコだと囃し立てます。

 限りある資源を有効に使おうという考えには賛同しますが、これではいつまでたってもエコと無駄遣いの追いかけっこです。資源が底をつく以前にどちらも息切れしてしまいそうです。

 何も作らず買わずでは経済活動が成り立ちませんが、ここらでちょっと経済の仕組みを変えなければならないのではないでしょうか。

 難しいことはわかりませんが、エコな新しいものを買った人にエコポイントを与えるのではなく、モノを大事にする人に何かメリットを与える方式に変えることができないでしょうか。

 子供の頃はモノを大事にしないと、よく叱られたものです。でも大事に使ったときや、人に親切にしたときには褒められたように。

 大人になった今、昔の親の言葉を忘れてついつい目新しいものに手を出すこともありますが、がまんして大事に使う喜びも感じるようになりました。モノは使い続けると、愛着が出てきます。

 モノに心が通じるのか、だんだん捨てるのがかわいそうになります。だから、買うならすぐに捨ててもどうと言うことのないものより、そんな気持ちになるものを買おうと思います。そうするときっと愛情を持って長くつき合うことができると思います。

 きっと、テレビなど大きなメディアには乗らないのであまり広く知られていないけれど、知る人ぞ知る隠れた“いいモノ”が世の中にはまだまだたくさんあると思います。

 そんな愛すべきモノを見つけ、大事に使って、「欲しがりません、壊れるまでは」。

 モノを大事にしないこういった傾向は、人間関係や自分自身の身体に対しても起こっているのではないかと思います。使い捨ての消費社会に慣れてしまうと、捨てることだけでなく、人を傷つけることにさえも、鈍感になってしまうような気がするのです。

 体のエネルギーも心のエネルギーも限りがあります。いくら気力で頑張っても、やはり限界があります。自分の体も大事に使う。人とモノとの出会いと関わり合いを大切にする。そして必要以上の気は使わず、しかし愛しい人やモノへの愛情はたっぷり注いでいきたいと思っています。こんなことは当たり前のことなのですが、この当たり前のことを、今年はきちんとやって行こうと思ったわけです。

 もう2月も終わろうという今頃、なにが今年の目標だと思われるでしょう。私の頭がいまだ旧暦のままということもありますが、一年中いつでも、いいアイデアが浮かべばそれをすぐ目標にするのです。思い立ったが吉日、善は急げです。