風流人日記

医王整体院 院長のblog

頭でっかち

5b8ocbc6  新聞の広告に「養老先生と遊ぶ」という本がでていた。
 「唯脳論」や「バカの壁」でおなじみの養老孟司先生だ。
 その広告の中にみつけた「頭でっかちは、身体からしっぺ返しをくらう」という見出し。
 なるほど、養老先生らしい表現だ。
 以前読んだ、都市は「脳」が作り出した人工空間であり、その中で暮らす人間は自然が作り出したものだから、どうしても身体に歪みが生じるということだろう。
 意識(脳)は考え次第でどうにでもなるが、自然(身体)は自分の思うようにはならない。

 こういうふうに作ればあんな暮らしができる、と考えて作った都市であったが、実際には想定外の出来事がたくさん起きる。
 自然災害は都市も例外なく襲う。いくら人工的に快適な環境を作っても、身体の調子は予想に反して良くなったり悪くなったりする。
 頭で描いた青写真と、自然という現実とのギャップに皆苦しむのだろう。
 健康に生きたいと願う気持ちは誰も持つものであるが、すべてをコントロールしようとすればするほど、身体は違う方向へ向かってしまう。
 健康は頭で考えて得られるものじゃないが、なにも考えずに本能のままに暮らすこともできない。
 頭と身体のバランスをとるのは難しい。