風流人日記

医王整体院 院長のblog

みんな悩んで大きくなった

Jhrhbefj  そういえば「みんな悩んで大きくなった、、、」っていう歌があったなあと思って調べてみると、なんと1975年のサントリーウィスキーのテレビCMでした。
 あれからもう33年。もっと大事なことはどんどん忘れていくのに、こんなコマーシャルだけは不思議と憶えているものですね (^_^;)
 まだ悩み多きワカモノだった当時ですから、そんな言葉を実感として生きていたからかもしれません。

 生きているかぎり悩まない人はいません。人はそれぞれ、様々な悩みを持っています。”悩む”ということは、ある一つのことが気になって仕方なくなること。そして解決の糸口が見つけられず、思いわずらい、とても痛み苦しみます。でも、それが自分にとって本当に大切なことなら、悩めばいいじゃないですか。といっても、深い溝にはまってしまって出られなくなるとしんどいし、ほかにどんなにうれしい楽しいことがあっても、目に入らなくなります。 
 だから悩むことは決して悪いことじゃないけれど、いつまでも深みにはまったままだと先へ進めないし、せっかくの貴重なチャンスに気づかなくて逃してしまう。

 ものごとには表と裏があるのに、一人で悩むとひとつの方向からしか見えなくなってしまって、なかなか解決策が見えてきません。
 そんな時に思い切って誰かの助けを求める人は、立ち直りが早いようです。誰かがちょっと、その悩んでいることについて違った角度からの見方を教えてくれると、「あ、そうか!」と少し光が射します。
 きっとこれまでも、たくさんの人との関わりの中で、ちょっとしたヒラメキによって立ち直ってきたはずです。それは人からヒントをもらうこともあっただろうし、自分自身で見つけ出したかもしれません。

 たいていの悩みは、人間関係の悩みです。人は他者との関係で深く悩み、落ち込みもします。でも、悩みの種も人間関係だけど、悩みを解決してくれるのも人間関係です。
 独りで悩むから立ち直れなくなってしまう。もっともっと、人を頼ればいいんじゃないでしょうか。独りで決めつけ、思い込み、こだわり、何かにとらわれてしまっているのです。人は皆ひとりひとり、ものの見方や考え方が違います。そんな他者に訊いてみればいいのです。

 本当は、自分の中にも違った見方や、解決するための答えを持っているはずですが、今はそこに気がついていないだけじゃないでしょうか。他者は答えをくれるのではなく、自分の中に眠っている答えに気づくヒントやきっかけを与えてくれるのだと思います。人が言ってくれるどんなにすばらしい答えも、自分自身が「あっ、そうか」というひらめきとともに納得しなければ、解決しようとする行動には至りません。解決に向けて動き出すのは、自分の中にある答えと一致したときです。

 そうして悩みから抜け出せた時には、自分の中に大きな力があることを喜び、おおいに自信を持てばいいのです。そして、ヒントをくれた人に精一杯感謝すればいいのです。そんな自信と感謝の気持ちが、また次の困難に立ち向かうチカラになることでしょう。

 悩むたびに、そんな自分の中の偉大な力を引っぱり出しては成長していく。悩むってことは、ちょっと歩みを止め、自分の可能性や眠っている力を確認する作業なんだと思います。そう考えると、悩むことも悪くはないですね。