風流人日記

医王整体院 院長のblog

心と身体のコミュニケーション

Eoghy0b6 心と身体の関係を「対話」という視点で見てみましょう。
普段からだを動かすときは、特に心と身体のやり取りなどということは意識しないと思います。
特に意識はしていないけれど、心が脳に働きかけ、身体に動けという指示を出し、それに従って身体は動いているわけです。
これは脳あるいは心からの一方通行で、コミュニケーションとは言えません。
一方、体を動かしながら逐一その状況や反応をチェックすることは、これは双方向であるから本当のコミュニケーションと言えるでしょう。

体のどこかが痛くなった時、あるいはケガをした時や病気の時、こういうときこそ体の声を十分に聴いてあげるチャンスなのです。
ただ、痛い時辛い時は否応無しに身体が一方的に訴えてきますが、あまり聴きたくないものです。
健康で身体のことなどあまり意識しないなときにこそ、身体に語りかけ、言い分を聴いてあげると、それはいい返事が返ってくるのではないでしょうか。そして、そんな気持ちよい感覚をもっと味わうほど、生きている実感を感じられたり身体への感謝の気持ちが現れるのではないでしょうか。
あるいは健康が破綻しそうなときこそ、耳を傾けてあげれば、身体がこうしてほしいということがよくわかるのではないでしょうか。それを無視して突っ走れば、やがて身体は参ってしまうのです。

人と人の言葉によるコミュニケーションでも、一方通行では話の中身が深まらないし、そればかりか、対立を生むことも多いのです。
やはりお互いに無視してはいけない。
いじめも無視から始まると言います。
身体の声を無視することは、身体をいじめることと等しいのです。