“CONTAX製造中止”のショックが大きく(そんな大袈裟なものでもありませんが)、昨日に引き続き写真のお話を。
今やデジタルカメラも、コンパクトタイプは毎日のように新機種が発売され、一眼レフタイプもどんどん価格がお手頃になりました。画質も数年前とは比べようもないほど良くなり、銀塩との差がほとんどなくなりました。機能も便利さもいうことなし!
もはや、銀塩にこだわる必要はなにもない!、ようにみえるのですが、やっぱり違うんですよね。
なにが?
(専門的な難しいお話やフィルムでしか出ないびみょーな味わいの違いは、ここでは置いといて)
・現像してみないと、どう写っているか分からないこと。
・撮り終えたフィルムを写真屋さんに持っていかなければならないこと。
・仕上がったら、また取りにいかなければならないこと。
そうなのです。失敗も多い。お金もかかる。手間がかかる。
すべてにおいて、デジタルに比べて「不便」なのです。
これが「不便」と思う人にとっては。
しかし、私も含めてこれらのことを『不便」と思わず、『楽しみ』と感じている人もいるはずなのです。
期待に胸膨らませつつ仕上がりを待つ楽しみ。[E:smile]
仕上がってみないと分からないスリルとサスペンス。[E:smile]
この楽しみと喜びを奪われたくないのです。[E:sad]
まあ、価値観は人それぞれですが、きっと、便利と引き換えに失うものがあるのだろうけれど、いいところばかりに目がいって、失うものが見えない(あるいは、そんなことはあまり重要だとは考えない)人のほうが多いのでしょう。
そちらが圧倒的多数だとすれば、私はフィルムカメラを楽しむ残った少数派のひとりです。
デジカメも、持ってはいるんですがね。用途によって使い分けています。
しかし、近い将来、そんな選択の余地もなく、銀塩の世界は消え去ってしまうのでしょうね。どうも今回のCONTAXの一件が、その方向付けを加速させる決定的一打のように見えます。
諸行無常のひびきあり、です。