風流人日記

医王整体院 院長のblog

こころとカラダ

ちゃんと悩む

「ちゃんと悩む」って、変なタイトルですね。そうです、できたら悩みたくなんかないですよね。でも、どうすれば悩みがなくなるかではなく、どうすればちゃんと悩めるか、という話です。 最近はインターネット上で「検索」という手段があまりにも広く深く浸透…

鳥になった沙羅ちゃん

平昌オリンピックもたけなわです。みなさん連日テレビにかぶりついて贔屓の選手を応援しておられることでしょう。 私も何人か、注目している選手がいます。その共通点は「一生懸命」なところです。オリンピックに出るような選手ですから、誰もが一生懸命なこ…

坐禅に学んだこと

先日、生まれて初めての体験となる坐禅会に参加しました。そこで私が気づいたのは、ひと言でまとめてしまうと「この世は支離滅裂である」ということかもしれません。だからそのことを伝えるのは容易くはなく、話が支離滅裂になることをお許しください。 その…

注射が怖い、検診も嫌い

あの一休さんはお正月に「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし」という歌を詠みました。年の初めから縁起でもないと叱られるかもしれませんが、いろんなことをいつもと違う視点で考える絶好の機会であるお正月だからこそ、私もあえて物騒な…

腰痛治療革命 〜振り出しに戻る〜

去る7月12日にNHKスペシャルという番組で「腰痛・治療革命 ~見えてきた痛みのメカニズム~」が放送されました。ご覧になった方も多いと思いますが、これまで聞いてきたこととだいぶ変わったなあという感想を持たれたかもしれません。内容に関してはご覧…

「治る」とは?

「治る」というのはいったいどういうことなのでしょうか? 転んで膝小僧を擦りむいたり足首をひねったりして怪我をしたところは、適切な処置をすればたいていの場合は時間が経てば治ります。ところが、傷口が治っていても、いつまでも長引く痛みや不快な症状…

情報の海をどう渡るか

あまりにも次から次へと情報が入ってくると、ひとつのことをじっくり考えている暇がありません。まして慌ただしい世の中、忙しい毎日、物事の裏にあるものにまで踏み込んで思考する時間を持つことなど大変です。こんな情報化社会を私たちはどう生きればいい…

寛容さが衰退する社会と身体

今回は陰ながら私たちの身体を病原菌から守ってくれている「免疫」という縁の下の力持ちに目を向け、そこから社会を見渡してみたいと思います。 病気にも流行があるというか、時代とともに趨勢が入れ替わります。例えば、一時期よく聞いた胃潰瘍という病気は…

腰痛の診断と治療の現実

先日NHKの「ためしてガッテン」という番組で腰痛のことが放送されました。テレビの健康番組で腰痛を取り上げるのはよくあることで、それだけ腰痛で困っている人が多いということでしょう。 たまたまその日、新聞でその番組のことを知ったので、「まあ、また…

カラダで聴く、カラダを聴く

私が写真を趣味としていることは何度も書いていますが、その楽しみの一つはいろんな素晴らしい光景に出会うことです。そんなとき、それは確かに目の前の光景をこの目で「見ている」のですが、しばらくその場にじっと身を置いていると実はそれだけではないこ…

イメージの力

「私は腰痛を必ず治す」という言葉は積極的で前向きに聞こえます。それでは「私は腰痛にはなりたくない」はどうでしょう。これはちょっと後ろ向きですね。 では「私は腰痛を必ず治す」という強い意思と前向きな姿勢で腰痛は治るでしょうか? ガンの専門医は…

脅威の自己治癒力

傷は消毒しないほうが早く治る、という話をご存知でしょうか。これまでの傷の治療の常識からすると信じられないような話ですが、興味のある方は夏井睦氏の「傷はぜったい消毒するな」(光文社新書)をお読みください。なるほどと頷かれることがたくさんある…

苦みと苦しみ

はじめてビールを口にしたのはいつだったか。はっきりとは覚えていませんが、まだ小学生だったでしょうか、中学生になっていたか、未成年だったことは(偉そうに言うわけではありませんが)間違いありません(ナイショですよ)。たぶんお正月に親戚一同が集…

カラダもアタマも、やわらかに

あのとき私はテレビの前から一時も離れられず釘付け状態になりました。東北地方で大地震が起こった時のことです。人は見たこともない光景に遭遇すると、思考が停止してしまうようです。感情の表し方すらわからず、言葉も見当たりません。なんとか状況を理解…

腑に落ちる

「腑に落ちる」という言葉があります。納得がいくという意味で使われますが、普通の納得とは少しニュアンスが違いますね。「腑」というのは「考え」や「心」が宿るところです。つまり、「腑に落ちる」は表面的に理解するだけでなく、心の底までが得心すると…

自分の感覚を大切に

前回の気功入門で書いた「考えるより感じることが大切」というところを今回もう少し詳しく書いてみます。 現代は情報の時代と云われ、ありとあらゆる情報が世界中を飛び交っています。それは健康に関しても同じです。医学の進歩によってこれまで不治の病と云…

気功的忘年会

光陰矢の如し。うかうかしていたらこのブログも11月はポッカリ穴をあけてしまいました。 まあ、どのみちいつもゆっくりとしたペースですが、、、。 忘年会のシーズンですね。この忘年会というもの、いつ頃から始まったのか知りませんが、(気候的にも気功…

鳴かぬ蛍が身を焦がす

近頃、前向きにとかポジティブ志向がもてはやされ、ネガティブな感情を持つことがとても悪いことのように言われます。しかし、どんなにいつもポジティブな気持ちでいようと思っても、そううまくはいきません。私たちの人生行路には大きな荒波や数々の難関が…

心と身体のコミュニケーション

心と身体の関係を「対話」という視点で見てみましょう。普段からだを動かすときは、特に心と身体のやり取りなどということは意識しないと思います。特に意識はしていないけれど、心が脳に働きかけ、身体に動けという指示を出し、それに従って身体は動いてい…

金メダルとひざ痛

私も若かりし頃、アルペンスキーをやっていました。昨今はスノーボードのほうが人気があったり、観るスポーツとしてはモーグルやジャンプに注目が集まっています。そんな事情もあってか、トリノオリンピックのテレビ放送もアルペン競技は出番が少ないようで…

ストレスに強い人

私はストレスはありません、あまり感じません、という人がいる。 そういう人にかぎって、身体を触るとストレスの塊?と思ってしまうことが多い。 別にうそを言ったり、隠しているわけではないと思う。 恐らく自分で意識しないうちに怒りや不安、恐怖といった…

自分を変える

「こうすればあなたは変われる」とか、「自分を変える○○の方法」等々、実に様々な本が出ています。今日からはこうしよう!こういうやり方はやめよう!と、とても具体的に教えてくれます。それだけ自分を変えたいと思う人が多いということなのでしょう。いや…